神戸カツ丼 一どん　店主 in那覇

僕とタカヒロくんとの出会いは、まだお店を工事しているときのことでした。

「ここ、なにができるの？」

「カツ丼屋やで。」

そんな会話から多分はじまったと思います。
それぐらいなら、普通の小学生と思ったのですが、次は

「図面見せて。」

といってきました。
なかなか今の小学生はしっかりしとんねんなって思いながら、図面を見せると、

「トイレはここより、こっちのほうがいいな。」

と、実際に元あった場所から移動させたトイレの位置の指摘までしてくれました。

「そうやねん。だからこっちに変えんねん。」と僕も少し驚きながら答えました。

それからも、「ここはこうしたほうがいい」とか、「金庫はここに隠したらいい」等々、いろんなアドバイスを
くれました。そして、最後に、

「ここのカツ丼屋が出来たら一番最初のお客さんになりたいな。」
といってくれました。

これには、本当の自分の親友にも同じことをいわれたこともあり、ちょっと嬉しくもありビックリでした。


そうして僕らは「タカヒロ」、「ツカサ」（僕の名前です。）と呼び合う友達になったのです。
今でも、お店にお水を飲みにきたり、バンソウコウをもらいにきたりと、くもんがあるときは、ほぼ顔を出しに来てくれています。